日本人3人目の「9秒台ランナー」に仲間入りした『あの人』とは?飛躍の転機は?

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 日本スプリント界に新時代が到来した。

 陸上ダイヤモンドリーグ第10戦が20日、ロンドンで行われ、小池祐貴(24)が男子100メートル決勝(追い風0・5メートル)で日本歴代2位の9秒98をマークして4位になり、日本人3人目の「9秒台ランナー」に仲間入りした。

日本人3人目の「9秒台ランナー」に仲間入りしたのは『あの人』


 小池といってもピンとこない人も多いはずだが、5月の世界リレーで桐生へのバトンパスに失敗し、ミスしたシーンの映像がテレビで繰り返し流された『あの人』だ。桐生と同学年で、「世代の2番手」に甘んじていた24歳だが、今年の躍進ぶりは目覚ましい。

 男子100メートル決勝では、隣のレーンを走った桐生を含めて9人中7人が持ちタイム9秒台。それでも臆することなく、スタートから飛び出した小池は世界の強豪とトップ争いを繰り広げ、表示されたタイムは9秒98。10秒13で7位だった桐生からレース後、「9秒出たな」と声をかけられた。

 小池の第一声は「4着かという感じ」と悔しさを隠さない。ライバルに先着し、タイムは9秒台で桐生の自己記録に肩を並べたが、誰よりも『勝つこと』に飢えている。「ほぼ会心のレース。これで4着だったら実力が足りない。大きな舞台で自己ベストを出せて、自分の強みを確認できた。体を鍛えて技術をすり合わせれば、もうひと伸びいける」と先を見据えた。

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