タンパク尿の原因は更年期?

タグ: , 2026/3/27

[文:フェムゾーンラボ(https://www.femzonelab.com/)]

※本記事は、女性医療クリニックLUNA関口由紀による執筆記事です。

 タンパク尿は体からの小さなサインであり、その原因は一時的なものから病気の前兆まで多岐にわたります。

私たちの体の中では、血液が絶えず循環して栄養を運び、老廃物を回収しています。
その血液をろ過して「尿」を作るのが、腰のあたりに左右一つずつある腎臓です。

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タンパク尿とは

本来、タンパク質は体にとって大切な栄養素なので、健康な腎臓であればフィルターを通り抜けず、血液中に回収されます。
しかし、このフィルターに何らかの不具合が起きると、本来漏れてはいけないタンパク質が尿の中に混じってしまいます。
これが「タンパク尿」ですが、現在の日本では、テープによる尿検査でも診断できるので、検診で指摘される人は良くいます。

「タンパク尿」には、3つのタイブがあります。

生理的タンパク尿

あまり心配のないタンパク尿は、「生理的タンパク尿」と呼ばれるタンパク尿です。
激しい運動、発熱、過労などで一時的に尿蛋白(+)になることがあります。
しかし安静にしていれば、タンパク尿は改善します。

起立性タンパク尿

さらにもう一つ持続するタンパク尿の中には、「起立性タンパク尿」という状態があります。
若者が検診で良く引っかかるタイプです。
立っているときだけタンパク尿が出て、寝ているときには出ないというものです。
主に10代のやせ型の人に多く、成長とともに自然消失します。
診断は、早朝尿と日中尿を持参してもらい尿検査をします。

持続性タンパク尿

持続性タンパク尿の中で注意が必要なのは、腎臓そのもの、あるいは全身の病気が原因でフィルターが壊れているケースです。
慢性腎臓病(CKD)と呼ばれますが、これは腎臓の機能が低下した状態を指す総称です。
一部の人は腎機能が低下して、最終的には人工透析に至る可能性があります。
原因は、糖尿病や高血圧、 慢性腎炎などです。

「更年期に入ってからタンパク尿を指摘されるようになった」という方は少なくありません。
50歳前後の更年期になると血管を守っていた女性ホルモンが低下し、高血圧・糖尿病・脂質異常症などの生活習慣病が発症してきます。
(男性は、40歳くらいから生活習慣病のリスクが増加してきます。)

高血圧は腎臓の細い血管に負担をかけるため、結果としてタンパク尿が出やすくなります。
また女性ホルモンが減少すると血糖値を下げるインスリンというホルモンが効きにくくなり(インスリン抵抗性)し血糖値が上昇し、閉経前までは皮下に蓄えらえていた脂肪は、内臓脂肪となってしまうため脂質異常症も悪化傾向になり、糖尿病や脂質異常症になりやすくなります。
これらも腎臓の末梢血管を痛めるため、慢性腎臓病を悪化させます。

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