衝撃ハットの真裏で起きた“疑惑の判定”でメッシは「退場になるべきだった」 元国際審判が“スター優遇”の現実を証言「VARすら見ないのは非常に奇妙」【W杯】
初戦からハットトリックを決め、流石の得点力を見せつけた10番、メッシ(C)Getty Images
華麗なるハットトリックの最中に起きた波紋を呼んだワンプレー
今月11日の開幕から熱戦が続いている北中米ワールドカップ(W杯)。さまざまなマッチアップが話題を生む中で、小さくない物議を醸しているのは、現地時間6月16日に行われたアルゼンチン代表とアルジェリア代表の一戦で起きたワンプレーだ。
【動画】退場になるべきだった? メッシに下った疑惑シーンをチェック
リオネル・メッシがハットトリックをやってのけ、前回王者が3-0と圧勝した一戦にあって波紋を呼んだのは、他でもないアルゼンチンをけん引した“大エース”のレイトチャージだった。
1点をリードしていた30分、自陣のバイタルエリアで、メッシは相手DFアイサ・マンディからボールを奪おうと急速にプレスをし、遅れ気味にタックル。この際に相手の右ふくらはぎをスパイクで踏みつけるようにして転倒させてしまったのである。
スロー映像を見ても危険な行為ではあった。しかし、主審のシモン・マルチニアク氏は、ファウルのみをジャッジ。レッドカードはもちろん、イエローカードによる警告も出さず。さらにVARによるオンフィールドレビューも行わずに試合を再開させた。
サッカーに限らず、あらゆるスポーツに「タラレバ」は付き物である。仮にここでメッシが退場になっていたら、試合結果も大きく変わっていた可能性もある。
それだけにマルチニアク氏の判定に対しては異論が集中。同業者からも、その正当性が疑問視されている。フランス紙『Lequipe』の取材に答えた元国際審判員のサイード・エンジミ氏は、「今回のケースは昨今のジャッジの象徴とも言える。この判定は、不可解とまでは言わないまでも、VARすら見ないのは非常に奇妙に思える」と断言。メッシに何の注意もされなかった対応に問題があると持論を展開した。
「他の選手の場合、ふくらはぎへのあれだけかなり荒っぽい踏みつけであれば、レッドカードを受けていたはずだ。特にVARの映像を確認した後であれば、退場処分になるべきだった」
メッシに対する審判からの“優遇”を指摘したエンジミ氏は、「ジャッジをする上で、審判たちは真に偉大な選手に対する判定が大きな意味を持つことを知っている。それは彼らの潜在意識の中で役割を果たしている」と強調。さらに「もしも、メッシがああいう踏みつけを受け、レッドカードも出されずに終わっていたら、世界的な大騒動になっていただろう」とも指摘した。












