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57ー12大勝の裏で見えた“コリジョンの脆さ”と“10分間の停滞” カナダ戦で見えたラグビー日本代表の試練

タグ: , 2026/9/7

ジャパンは大勝を飾ったものの、解消されていない課題も見えた(C)産経新聞社

 9月5日にラグビー日本代表(世界ランク12位、以下ジャパン)とカナダ代表(世界ランク24位、以下カナダ)とのテストマッチが新潟ののデンカビッグスワンスタジアムで行われ、ジャパンは57−12と大勝した。ジャパンは2009年から1引き分けを挟んで9連勝となり、両代表の通算対戦成績はジャパンの20勝4分10敗となった。ジャパンのテストマッチ連敗も4でストップした。

【動画】凄まじいFW陣の圧力に…力の差を見せつけられたフランス戦のハイライト

 現時点での世界ランキングを考えても、ここ数年の対戦成績を考えてもジャパンの優位は揺るがなかった一戦、前評判通りにジャパンが9つのトライ(コンバージョン6)を奪って大勝した。点差だけ見れば圧勝だったが、ここ数試合の格上代表との試合で露わになった課題が、依然として存在している事例が散見された一戦でもあった。

 まず最大の課題である、コリジョンの部分での力負け。この試合はカナダの選手たちの動きがランキング上位国に比べ鈍かったせいもあって、常に複数の選手がタックルおよびその後の接点に到達できており、押し込まれてジリジリ下げられるような場面は少なかった。それでも、前半唯一奪われたトライは、BKのプレーヤー同士が1対1となる状況を作られ、ハンドオフ一発で振り切られてしまって奪われたもの。2本目のトライもペナルティーのクイックスタートから防御の薄くなった大外に展開されて奪われた。

 密集の近場のディフェンスはこの試合に限ってはうまく作用していたが、外の防御の弱さは解消されていない。ランキング上位のチームの試合ではフェイズを重ねる中で、大外にLOなどのフィジカルに恵まれたパワーランナーを配して決めにくる場面が少なからず見られるが、今のままの状態では、そのようなシュチュエーションではかなりの高確率で失点を覚悟せねばならないだろう。

 また、塊としてのFWの力勝負、モールについてはこの試合では評価が下せない。前半奪ったトライはいずれもトライライン近くのラインアウトからモールを組んで、押し切って挙げたもので、一定の進歩があったことは認められる。ただしこの試合のカナダはモール以前の問題として、ラインアウトでのボール確保に5回も失敗しており、しっかりとモールを組んだのはわずかに1回しかなかった。フランスに粉砕されたモールディフェンスの改善度を検証する機会はなかったのだ。

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