「ナオヤは最高だった」井上尚弥と対峙して感じた身震い 元対戦相手が回顧したサウジ決戦の舞台裏「本当にキツイ言葉も貰った」
井上の圧倒的な攻撃力を前に成す術がなかったピカソ(C)Getty Images
周囲の反発、批判を覚悟して上がったサウジアラビアのリング。目の前で対峙した“モンスター”に、頭の切れるメキシカンも流石に身震いしていた。
「動きやリズムの変化といった技術面でも、やっぱりナオヤは最高だったんだ」
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世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(大橋)とチャンピオンシップを、そう言葉を漏らすのは、昨年12月にサウジアラビアの首都リヤドで拳を交えたWBC世界同級2位アラン・ピカソ(メキシコ)だ。母国のYouTubeチャンネル『El Boxglero』にゲスト出演した元挑戦者は、世界で話題となったメガマッチを振り返っている。
最終的に守勢に回ったピカソが防戦一方となり、井上が119-109、120-108、117-111の大差で判定勝ちを収めた一戦。その戦前には挑戦者への逆風が吹いていた。メキシコ国内でも「できることは何もない。ピカソはプロモーターが作り上げた選手だ」(名物トレーナーのナチョ・ベリスタイン氏談)とも論じられ、下馬評は一方的。地力に勝るモンスターに勝ち目などないとレッテルを貼られた。
それでもピカソは折れなかった。「僕が失うものは何もない」と挑んだ。結果は有効打数で158発も上回られる完敗だったが、当人は達成感に満ちていた。
当時の心境を改めて振り返ったピカソは、母国内で吹き荒れた批判について「人にはそれぞれ意見があるもの」と意に介さず。その上で、「個人的には周囲が何を言おうと気にしてはいけないと思っていた。心と身体を集中させる必要があったから」と力説した。













