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「ナオヤは最高だった」井上尚弥と対峙して感じた身震い 元対戦相手が回顧したサウジ決戦の舞台裏「本当にキツイ言葉も貰った」

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「イノウエとの試合はフィジカル面以上に、メンタルが何よりも重要だと思っていた。だから、あの時に僕が浴びた批判に耳を傾けていたら、集中力を欠き、勝つことを考えられずにリングに上がることになっていた」

「クリスティアーノ・ロナウドやリオネル・メッシであっても、誰も自分だけが正しいとは言えない。他人の心や身体のことまで決めつけることはできないんだ」

 無謀とも揶揄された井上戦に向け、「本当にキツイ言葉も貰った」というピカソ。だからこそ、リングに立った時の想いは特別だった。「イノウエの目を近距離で見た時に何を感じたか」と問われた26歳は、少し考え込んでから言葉を絞り出した。

「正直に言えば、本当に嬉しいという感情が湧き出たんだ。なんというか、心底興奮していた。僕は18年のキャリアを、あの試合のために費やしたからね。だから、彼とリングで向かい合った時には胸にグッと来るものがあった。例えるならジェットコースターのような感覚かな。上へと昇りながら、徐々にアドレナリンが出てくるのが分かって、試合が始まった瞬間から一気にあらゆる感情が解き放たれる感じだった」

 試合直後に「完全に打ち負けた」と語っていたピカソは、「彼も自分と同じ人間だとは思った」と吐露。「もちろん偉大な選手だし、誰からも尊敬されるファイターだ」と付け加えた上で、自らの敗因も語った。

「彼にも一瞬の隙ってものは生まれる。だから、僕はそこを狙っていた。だけど、実際には隙を見つけるのは簡単じゃなかった。試合のリズムをつかむのに時間がかかってしまったんだ」

 世界がモンスターと恐れる男の強さを知り、「このレベルで戦い続けたい」と意気込むピカソ。彼にとってサウジアラビアでの井上戦が人生を変える戦いだったのは言うまでもない。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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