全国高校サッカー選手権決勝 静岡学園と青森山田の対決は「孫悟空vsギニュー特戦隊」?!
ギニュー特戦隊。懐かしい響きに、胸躍った人も多いはずだ。
静岡学園の優勝で幕を閉じた全国高校サッカー選手権は、ネットで「ドラゴンボール祭り」と騒がれた。決勝に進出した2校が、人気アニメ「ドラゴンボール」でおなじみのポーズを、ゴールパフォーマンスとして披露したのだ。
YouTubeなど動画を見て試合前に予習
静岡学園は準々決勝でハットトリックの活躍を見せたFW岩本悠輝(3年)が「かめはめ波」ポーズをさく裂させた。かめはめ波は、ドラゴンボールでもっともおなじみの技で、パワーを凝縮した両の手を前方に突き出し、手のひらから光線を放つ技。主人公・孫悟空の必殺技としても知られる。
準優勝の青森山田はもっと踏み込んだ。準々決勝で見せたかめはめ波ポーズだけでなく、準決勝ではギニュー特戦隊の決めポーズを再現。ギニュー特戦隊はギニュー隊長をはじめ、リクーム、グルド、ジース、バータと名前がすべて乳製品に由来する悪役の宇宙人5人組。浦和レッズ内定のMF武田英寿主将(3年)がギニューとなり、それぞれの役になった5選手が堂々とポーズを決めた。2001年生まれの選手たちは「(実際は)見たことがない」と口をそろえ、一選手の父からリクエストがあり、YouTubeなど動画を見て試合前に予習していたという。
ネットでは「ギニュー特戦隊はやりすぎ」と批判もあったが、「高校生らしく嫌みがない。相手を侮辱したわけでもないし許容範囲」「グルドとジースはちょっと再現性が低かったけど、世代としてはうれしい」「おもしろすぎて吹いた」「決勝は『孫悟空対ギニュー特戦隊』の対決だ」とおおむね好意的に受け取られていた。サッカーは1点をとるのが難しい分、ゴールパフォーマンスで喜びを爆発させる。