“人獣”と“石の拳”の対戦は前者に軍配。レオナを下した中村寛、判定勝利に「悔しいし、情けない」

タグ: , , , , , , , , , 2022/6/19

中村(左)とレオナ(右)の試合は判定にもつれ込む接戦になった。(c)THE MATCH 2022

 立ち技格闘技のビッグイベント『THE MATCH 2022』が6月19日、東京ドームで行われ、第10試合で”石の拳”ことK-1のレオナ・ペタスとRISEの“人獣”中村寛が対戦。前日計量のフェイス・トゥ・フェイス時にレオナが中村の顎を突き飛ばして一発触発となった両者の試合は、3ラウンド判定で中村が勝利を収めた。

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 前に出て積極的にプレッシャーをかけた中村は、強烈な左ストレートや意表を突く左ハイキックなどで攻勢に出る。対するレオナは相手をいなしながらパンチを当てていったが、最終的に30―29、30-30、30―29と2人の判定員が中村に軍配を上げた。

 試合後、中村は「悔しいです。情けないと思っています」と第一声。KOできなかったことを悔やみ、「1ラウンドでサクッと勝って『俺に勝てるやつ出て来い』とビジネストークをしようと思っていたが、素直に言うとそんな感じじゃなかった」と試合を振り返った。

「たくさんの人の気持ちを裏切ったと思うので、この1年間、本気で格闘技を頑張ろうと思う」とさらなる成長を誓った中村だが、実は試合中に両拳を負傷し、右耳も聞こえない状態だったという。

「1ラウンド目の1発目で拳をやったし、途中でセコンドの声も聞こえなくなった。(レオナが)膨らんできたジャブを打ってきた時に耳をやってしまった。当たりどころが悪くて右があまり聞こえてない」

 それでも、1ラウンド終了時に自身の状況をセコンドに確認するなど、「2ラウンドからはポイントを取ることと、タイミングを見て、(拳を)握らずに倒すことを考えていた」と冷静に3ラウンドを戦い抜いた。これには本人も「勝ちたかったので、勝ちには徹した。自分のメンタルは成長していると思う」と格闘家としての成長を実感したようだ。

 とはいえ、本来はKO勝利でファンを沸かせたかったところ。「視聴者は豪快にKOするところを期待している。昔の格闘技が盛り上がった時のファン層を取りたいと思っているので、KOじゃなかったらダメですね」。中村はそう語り、悔しそうな表情を見せた。





[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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