矢野阪神 最後まで「何やっとんねん!」のオンパレード 「負の遺産」を払拭できるか

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 阪神は14日に行われたヤクルトとのCSファイナルシリーズ第3戦(神宮)に3ー6の逆転負け。先発・青柳は好投したものの勝負どころのミスが響いた。この敗戦でヤクルトの日本シリーズ進出が決定、今季限りの退任が決まっていた矢野監督にとっても最後の試合となった。

 阪神は課題となっている守備のミスが最後まで足を引っ張った。

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 この日の先発は青柳。序盤から粘り強く投げ、ヤクルト打線を封じ込める。しかし、3ー0とリードした7回に悪夢が待っていた。力投を続けてきた青柳が3四死球で二死満塁のピンチを招くと、迎えるバッターは山崎。ここを一ゴロに打ち取ったかに見えたが、一塁手のマルテがまさかの二塁へ悪送球するボーンヘッド。一気に二者生還。3ー2と1点差に追い上げられると悪い流れは続く。

 青柳からスイッチされた2番手・浜地が宮本に四球を与え、再び満塁のピンチを招くと、迎えたバッターは令和の三冠王、村上。ここも投手前に力ないゴロとなったが、浜地の一塁へのグラブトスは大きく外れて、その間に走者3人が生還(記録は安打と失策)。この回、ヤクルトはわずか1安打ながら、阪神の2つの守備のミスがからみ、5失点と試合をひっくり返された。

 茫然とする阪神ベンチ。今季リーグ最多の86失策を記録している「悪癖」が最後の勝負どころでも響いたが、攻撃においてもほころびが目立った。

 0ー0で迎えた二回無死一、二塁の好機に佐藤輝に送りバントを命じるも三塁封殺となった。ここまで佐藤輝は犠打を試合で記録したことがない。プレッシャーのかかる場面で、ベンチが行った選択に関してネット上では「普段やらないことをやらすから!」と嘆きの声であふれた。

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