育成出身の助っ人・元広島メヒアを救った丸佳浩の金言「失敗するためには強くなければいけない」

タグ: , , , , , 2023/4/15

 出場は叶わなかったが、WBC日本代表に選出されていた鈴木誠也とは、現在も連絡を取る間柄で、WBC後も連絡を取り合ったそう。カープ時代の思い出をこう語る。

「カープは強いチームで、チームメイトともすごく仲良かったですね。誠也とは自分が1歳年上ですが、誠也は長年日本の中心として活躍している選手なので、リスペクトしていました。バッティングや色々なアドバイスをもらいましたし、菊池(涼介)からは守備についてたくさんのことを教えてもらいました。日本に来た時は守備があまり良くなかったけれど、彼のおかげで上達しました」

 実績のある好待遇の助っ人外国人としてではなく、通訳もいない育成契約からのスタート。二軍で日本人の若手と一緒に泥だらけになり、日本語で積極的にコミュニケーションを取って学びながら一軍レギュラーまで這い上がってきたメヒア。技術もメンタルもNPBで磨きをかけてきた。そんな彼には、野球人生を今でも支える忘れられないNPBでのエピソードがある。

「NPBで特に印象に残っている選手は、当時のチームメイトだった丸(佳浩)ですね。野球選手としても、人間として素晴らしい。今でもはっきり覚えているのが、自分が2年目だった時に、『野球は簡単なスポーツではない。むしろネガティブなことの方が多い。700回は失敗して、300回成功すればいい。700回失敗するためには、フィジカルもメンタルも強くなければいけない。うつむく必要はないし、次に生かしていけばいい』そう声をかけてくれたことです。実際に彼を見ていても、試合で結果を残せなかった時も、彼の力で勝った試合でも、ロッカールームで変わらない。いい時も悪い時も、態度を変えないんですよ。広島を退団した今でも、その時の言葉を持って野球をやっています。それが自分自身、野球を続けていく上で1番の強みだと思っています。丸には感謝しないといけないですね」

 チームメイトとの絆に思いを馳せたメヒア。インタビュー中は常々「感謝」「アリガトウゴザイマシタ」と、謝意を口にしていた。努力家の助っ人の心には、常に日本で得た学びと感謝の想いがある。





[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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