箱根駅伝、完全V果たした青学・原監督と新庄ビッグボスの 「あの共通点」とは

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 指示待ち、ともされる現代の若者たち。その典型例がトップダウン式にが当たり前だった体育会系の出身者だった。原監督は指示は極力減らし、選手たちの自主性を最大限に尊重し、自由に発言できる空気作りを進めて強化につなげた。SNSでの対話など、ここまで前例の無いアプローチで選手たちと接してきた新庄監督に被る。

 また原監督といえば今回の箱根駅伝で掲げた「パワフル大作戦」をはじめ、さまざまなスローガンで選手たちのやる気を高揚させるため言葉を大事にする。就任初期の2015~2018年の箱根駅伝4連覇時期は「ワクワク大作戦」「ハッピー大作戦」「サンキュー大作戦」「ハーモニー大作戦」を完遂した。

 一方の新庄監督は現役時代、ホームランを打つたびに自ら命名した独特なセンスの打法名を披露し続けた。有名なヒーローインタビューで突然の現役引退を表明した2006年4月18日のオリックス戦での「28年間思う存分野球を楽しんだぜ。今年でユニホームを脱ぎます打法」をはじめ、「寒くて手が痛いから芯に当てちゃおう打法!」、「ショートゴロ3つは、いや~よ打法!」、「外のチェンジアップを待って、真っ直ぐをくるんっ打法!!」など枚挙にいとまがない。両指揮官はどこまでも同じにおいを漂わせている。

 新監督としての船出を迎えた2022年の三が日。新庄監督にとってこれ以上気持ちを奮い立たせてくれるものはない青学大陸上部の快走だっただろう。駅伝シーズンはまもなく終わりを迎え、球春到来が迫ってくる。青学大の激走への恩返しは、これからだ。





[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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