渋野日向子プロ、全英オープン優勝が日本スポーツ界の在り方を変える

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渋野さんの勝利はスポーツ界を変えるキッカケになる

 渋野さんの優勝がどれだけ大きいことか?それは単に42年分に全英オープンを制したことに留まらずスポーツ界を大きく変える歴史的一歩になったとスポーツメンタルコーチの鈴木颯人は思うのです。その一つに、スポーツ界の常識が大きく覆る出来事があったからです。それこそが、「競技中の振る舞い」になります。

 私たちは無意識に試合で勝つための方程式を求めたがります。その方が再現性を高めていくことが出来るからです。スポーツはある種、再現性を常に追い求める競技であるのです。

 再現性を高めるためにどうしたらいいか?つまり、結果を出し続けるためにどうしたらいいか?を考え抜くことで栄光を勝ち取るのです。となると、それぞれの指導者が独自の方程式を持っています。

 その多くが自分自身の経験によって導き出された根拠があるようであやふや理由で方程式が出来上がっています。この指導者の独自の方程式こそが日本スポーツ界が世界に遅れをとる理由になっています。

 つまり、多くの指導者は持論を展開しすぎており、科学的に再現性が高い理由を追求していないことを意味します。裏を返せば、自分の方程式が正しいというのを証明するために20年、30年と指導者を続けていくわけです。

 しかし、それだけの年数を続けられる人は稀であって結果を残せない指導者は圧倒的に淘汰されていく世界でもあります。その中でも、誤った方程式を持っていても結果を残し続ける人がいます。それはなぜでしょうか?それは、その指導者を良しとする人もいる世の中でもあるということです。間違ったことはNoと言えない、もしくは、間違っているけどそれを正しいと思い込むバイアスが掛かっているのです。

 これこそが非常に怖い指導者という教祖を作り上げる原因でもあります。しかし、そういった指導者が淘汰される一つのキッカケこそが今回の渋野さんの劇的な優勝劇なのです。

非常識は必ず常識になる時が来る

「歯を見せてはいけない」つまり競技中に笑顔になってはいけないと指導者に怒られた世代がありました。それ以外には「水を飲むな」と呼ばれていた時代もあります。今では考えられませんよね。では、なぜこのように常識が覆ってきたのでしょうか?その一つに科学の進歩になります。

 今、若い世代の指導者の台頭が起きています。2019年夏の東東京大会を制したのは当時29歳の尾崎監督でした。一昔前であればちょっと考えられないことが高校野球では起きている訳です。それ以外にも、愛知県代表になった誉高校の監督は普段は電気屋さんでした。立命館宇治の里井監督はパン屋さんでした。

 教員が必ずしも指導者とは限らない。指導者は教員ではなくてもいいのです。私は、チーム競技において最も大事なのはチームワークです。このチームワークであったり人のモチベーションを上げていかないと事業が成り立たないような世界での経験がある経営者こそが高校野球の指導者になり結果を示したことも大きな革新が起きていると思っています。そういう指導者であれば、「笑顔を大事にしよう!」と言えるでしょうし、「休憩中に駄菓子」だって許せる器は持っているはずです。

 常識で言えば、あの笑顔と駄菓子を注意する人がいても可笑しくなかったからです。しかし、それすら注意せずに渋野さんはここにきて素晴らしい結果を残してきたわけです。これは偶然だったのか?それとも、笑顔と駄菓子の効果を知っている人がいたのでしょうか?

 何れにせよ、大きなことを成し遂げるときに、その理由や秘密というのは我々たの一般的な常識の外に答えがあるものです。

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