元ヤクルト・田中浩康さん、早大野球部コーチとして生徒に教えているトレーニングとは?

タグ: , 2019/6/10

選手時代から続ける30分の体幹トレーニング

田中大貴「選手時代から大切にしているトレーニング。学生に伝えていることはありますか?」

田中浩康「野球の練習前、30分ぐらいかけて体幹トレーニング、コアトレーニングをしています。肩甲骨や股関節まわりを柔らかくして強くすることですね。これは、現役時代からこだわって続けていることで、大きな怪我をすることなく、現役生活を過ごせたのは、トレーニングしてきたからだと思っています。
 具体的には、お尻から胸ぐらいまでにかけてのウェイトトレーニング、自重の時もありますし、バランスボールやメディシンボールなどの器具やマシーンを使ったトレーニングなどもしますね。L.A.やアリゾナなど、海外にも行ってトレーニングを体験してきているので、いろいろな種目を取り入れています」

田中大貴「学生にもすすめている?」

田中浩康「『やった方が良いよ』と言うこともありますが、自分がやっている姿を見せるようにしています。僕がやっていると学生たちが、『これ何の意味があるんですか?』って聞いてくるんです。その時に、説明できるように準備しています」

精神的に強くなるために必要なことは笑顔!?

田中大貴「精神的に強くならないと、勝てないと思いますが、心を整え強くするために伝えていることはありますか?」

田中浩康「野球の練習では、基本的に相手チーム役となって、学生と闘うようなイメージ、時に厳しい目で見ることもありますが、最後はポジティブに笑顔で終えるようにしています。
 良いパフォーマンスを発揮するためには、学生自身が確信を持ったプレーをする必要があります。良いところを見つけて伝える、褒めて練習を終えるよう心掛けています」

田中大貴「サッカー男子日本代表の森保監督も、同じようなお話をされていました。練習でもゲーム中でも選手から離れる時は、笑うようにしていると」

これからの学生野球。発展のために必要なこと

田中大貴「今の学生のレベルはどう感じていますか?」

田中浩康「物凄くポテンシャルの高い選手が多いです。レベルは高く、全体的に底上げされている印象があります。打者のスイング、バットが振れる選手、ホームランや飛ばせる選手は多いですね。
 だからこそ、活躍する場、試合がもっとあればと思うこともあります。早稲田大学野球部の部訓には『練習常善』という言葉があり、練習の重要性を説いていますが、試合から学ぶことも多い。部員数が多い中、試合に出られない学生もたくさんいますからね」

田中大貴「僕たちの時は、もっとレベルの差があったけど、ギュッと均衡している気がしますね。そして、今でこそ、東京六大学野球では、1・2年生対象の『春季フレッシュリーグ』が始まっていますが、メンバーに入れない学生たちにもチャンスがあるような構図になれば良いなと思いますね」

田中浩康「そうですね。成長の過程で言えば、高校生よりも大学生の方が、身体がしっかりしてきているので、機会が増えると良いですね。そして、大学野球や学生スポーツが、さらに盛り上がれば嬉しいです」

※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

田中 大貴 (たなか・だいき)

1980年4月28日、兵庫県小野市生まれの38歳。小野高では2年から4番で打線の主軸を担った。巨人・高橋由伸監督にあこがれてか慶應義塾大学 へ。4年春に3本塁打でタイトルを獲得。フジテレビ入社後は主に報道・情報番組とスポーツを担当。「とくダネ!」「すぽると!」ではバンクーバー五輪、第2回WBC、北京五輪野球アジア予選、リオ五輪キャスターなど様々なスポーツイベントを現地からリポートした。

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