角田裕毅との電撃交代に「少し戸惑っていた」 降格ショック直後のローソンの“悲痛な姿”をレーシングブルズ代表が激白

角田とはレーシングブルズで同僚でもあったローソン。(C)Getty Images
業界を騒然とさせた異例の人事は、やはり当人にとってショッキングなものだったようだ。現地時間4月18日、レーシングブルズのピーター・バイエル代表は、米スポーツ専門局『ESPN』で、先月27日にレッドブルから、角田裕毅とのシート交代を命じられたリアム・ローソンの復帰当初の様子を赤裸々に語った。
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当人同士はもちろん、業界内でも青天の霹靂となる決定だった。今季からセカンドドライバーとして昇格したばかりだったローソンだったが、開幕2戦を消化した時点で成績が大幅に低迷。関係者たちが口をそろえて「マックス(・フェルスタッペン)以外のドライバーにとっては極めて扱いづらい」と語る『RB21』に馴染めずに、中国GP終了後に角田とのシート交代が決まった。
マシンへの適応にはそれなりの時間を要するともみられていた23歳の“更迭”は、常勝軍団レッドブルだからこその断行ではあった。しかし、「ローソンを起用したのは間違いだった」(ヘルムート・マルコ博士談)という内部の評価が漏れたことで、一部ではローソンを慮る声も上がった。
そうした中でローソンは「正直に言って、自信という面では今年最初からほとんど何も変わっていない」と釈明。「僕は、『あのマシンで本当に苦しんだ。力を失った』なんて風に思うほどのことはない」と強調し、レーシングブルズでの再起を誓ってもいた。