2014年ソチ冬季五輪でのロシアの組織的な「ドーピング問題」が今になってF1界に波及している理由とは

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シート合わせをするロシア人ドライバーのマゼピン(ハース提供)


 ハースのメインスポンサーはマゼピンの父親が経営するロシアの化学メーカー「ウラルカリ」。ロシア色を強くしたいのか、フロントウイングやエンジンカウルには白、青、赤の帯状のデザインが用いられており、ロシア国旗を下地にしてデザインされたのは明らかだ。WADAの広報担当者も「この問題を認識しており、関係当局と調査している」とコメントしている。

 それでも同チームのギュンター・シュタイナー代表は「昨年の段階で今回のカラーリングを既に計画していた。車体のカラーリングとして採用しているだけで、ロシア国旗としては使っていない。それにロシア国旗を表示してはならないのは選手。チームではない」と弁解した。ロシアの中立選手は自国の国旗を使用できない一方で、白、青、赤の配色を活用することは認められており、車体のカラーリングについては禁止事項にはあたらないのでは、と指摘する意見もあるという。

 ちなみにF1ロシアGPを開催するソチオートドロームは組織的ドーピングの舞台となったソチ五輪のメイン会場を利用したサーキット。CASの判決で選手団は出場禁止となったが、ロシアGP自体は今年も開催することができるという。

 ただし、グランプリで主催者側がロシア国旗を掲げたり、ロシア国歌を演奏したりすることはできない。そのため、マゼピンが今季、母国Vを果たしたとしても表彰式でロシア国旗の掲揚はなく、アメリカ国籍チームのハースをたたえて、アメリカ国歌「星条旗」だけがサーキット内に響くことになる。

[文・写真/中日スポーツ・鶴田真也]

トーチュウF1エクスプレス(http://f1express.cnc.ne.jp/)






※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。

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