「ずっと葛藤してた」東京五輪金メダリスト・入江聖奈が戦い続けた「理想と現実」とは
また、入江自身も自分の理想のスタイルがあったことを振り返って、「本当はゴリゴリファイターになりたかったんですよ。でもフィジカルとかパンチ力の面で、生まれ持ったものに適性がないと感じました。だからその気持ちは封印して、ジャブとかフットワークで相手を翻弄するようになりました」と、冷静に自己分析したことによってひとつ上のレベルに上がれたことを明かした。
自分のなりたかったファイトスタイルとは違くても、長所を活かしたファイトスタイルで翻弄する場面は爽快だと語りながらも、「私のボクシング人生はずっと葛藤してたと思います」と、大学生までわりきることができなかったという葛藤の日々があったことも明かした。どんな世界でも自分の理想と、現実のギャップに悩むことは珍しくない。そんな悩める人全員の背中を押してくれる言葉だった。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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