【現地発】40打席ノーアーチだった大谷翔平が”不振”から抜け出せた理由 量産体制に入る”カギ”は打球角度、方向、ボール球への対応にあり

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 メジャーNo.1の選手と称され、昨年リーグ本塁打王を獲得した大谷でさえ、新天地のドジャースで開幕からノーアーチが続き、平常心ではいられなかった。また、1番のムーキー・ベッツの出塁率は5割を超え、一塁走者がいる場面で打席を迎えることが多い。この状況では引っ張った当たりの安打が打てれば、三塁まで走者を進められる可能性が高くなり、得点できる確率も高くなる。チーム打撃を心がけるがゆえに、引っ張り傾向が強くなっていた要因とも考えられる。

 3日に放ったドジャース1号は、カウント3-1から甘く入った外角直球で、ややタイミングが早かった。本来なら中堅から左方向へ飛ばせるコースだったが、右中間スタンドへ飛び込んだ。まだ完全復調とはいかないが、ファンにとっても自身にとっても待望の1本が出たことで、きっかけをつかみ始めた。

「徐々に徐々に良くはなってはきてるなとは感じてましたけど、その中でやっぱり結果につながるかどうかっていうのが全然違うと思うので、そういう意味ではすごく良かった」

 最も重視する構えや見え方がしっくりくれば、球種、コース問わずに全方向に長打を打てる技術がある。構えた時のスタンスを安定させ、好球必打でセンターへ。今季はナ・リーグの球団に所属し、初対戦の投手も多くなるだろう。あらゆる状況でいかに冷静にこの意識を心がけられるか。打者に専念する今季、好結果を継続していくために、キーポイントの1つになる。





[文:斎藤庸裕]

【著者プロフィール】

ロサンゼルス在住のスポーツライター。慶應義塾大学卒業後、日刊スポーツ新聞社に入社。プロ野球担当記者としてロッテ、巨人、楽天の3球団を取材した。退社後、単身で渡米し、17年にサンディエゴ州立大学で「スポーツMBAプログラム」の修士課程を修了してMBA取得。フリーランスの記者として2018年からMLBの取材を行う。著書に『大谷翔平語録』(宝島社)、『大谷翔平~偉業への軌跡~【永久保存版】 歴史を動かした真の二刀流』(あさ出版)。

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