【中日】高橋周平が痛恨の故障離脱…「三塁手」「3番」代役候補は誰?

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■三塁手:カリステを筆頭に山本、村松の起用も

 高橋周のような三塁手は12球団を見渡してもそうそういない。特に守備面において。その守備面を重視するか、はたまた攻守のバランスを重視するかで、代役の選択肢が変わってきそうだ。

 守備面ではまず山本泰寛が挙げられる。山本はユーティリティープレーヤーではあるが、昨季まで在籍した阪神では2軍で三塁を多く守っており、守備面では全く心配ない。現状は遊撃のファーストチョイスなため、そこを動かせるかにもかかってくる。

 山本を遊撃から動かせないとなると、村松開人の三塁起用も視野に入るか。公式戦での守備機会はないが、1年目の昨季にオープン戦で三塁を守った経験を持つ。打力もある程度計算できるため、使ってみる価値はありそうだ。

 攻守のバランスではオルランド・カリステが一番か。ラティーノらしいダイナミックな守備で沸かせてくれそうだ。そして、打力の高さと攻撃的な走塁もチームの武器になり得る。16日の試合では当初守っていた左翼から三塁にまわっており、現状の筆頭候補と見て良いだろう。

■中長期的には石川昂、福永に期待

「3番」「三塁手」と聞いて、石川昂弥の名前が上がってこないのが正直寂しい。

 もともとは三塁のレギュラー筆頭候補だったが、キャンプでの軽微なケガとオープン戦での不振により、高橋周にポジションを奪われた格好。2軍でも本塁打ゼロと目立った活躍はなく、報道によると打撃フォーム改造に取り組んでいるようだ。まだまだ時間がかかるということで昇格は見送られたが、高橋周の離脱が長引くようだと背番号25の出番がやってくるかもしれない。

 そして、2年目・福永裕基にも期待がかかる。2本塁打と9盗塁はウエスタン・リーグでトップの成績。OPS.937は同2位、打率.343は同3位と攻撃面での充実ぶりがうかがえる。課題は守備面で、二塁と三塁を守って計5失策。直近で外野での出場機会が発生しており、まずはそちらの上達が優先されたか。できれば旬なうちに昇格させたいところだが……。

 上位に居続けられるチームには選手層の厚さが必須。ケガや不調をカバーする選手が現れるものだ。高橋周の離脱で訪れた“試練”を迎え、首脳陣のやりくりに俄然注目が集まりそうだ。





[文:尾張初]

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