WBCが残した「不公平感」という課題。世界ランク順なら日本も「死の組」避けられず?

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◆WBC参加国の世界ランキングと今大会成績
()内は1次ラウンドのグループ

【第1ポット】
1位(B)日本 優勝
2位(A)台湾 1次敗退
3位(C)米国 準優勝
4位(B)韓国 1次敗退

【第2ポット】
5位(C)メキシコ 4強
6位(D)ベネズエラ8位
7位(A)オランダ 1次敗退
8位(A)キューバ 4強

【第3ポット】
9位(D)ドミニカ共和国 1次敗退
10位(B)オーストラリア 8強
11位(C)コロンビア   1次敗退
13位(D)プエルトリコ  8強

【第4ポット】
14位(C)カナダ   1次敗退
16位(A)イタリア  8強
20位(D)イスラエル 1次敗退
30位(B)中国 1次敗退

【第5ポット(予選通過国)】
12位(A)パナマ  1次敗退
15位(B)チェコ  1次敗退
17位(D)ニカラグア1次敗退
22位(C)イギリス 1次敗退

 仮に抽選方式にした場合、日本は第2ポットのメキシコやベネズエラ、第3ポットのドミニカ共和国やプエルトリコと当たる可能性がある。「死の組」入りは避けられそうにないが、これまでのようなアジア勢中心でなく、対戦機会が少ない中南米国との真剣勝負が増えれば、ファンの楽しみも広がり、興行的にも盛り上がりが期待できる。

 グループ分けの基準は大会ごとに見直しされているものの、「米国が決勝まで強豪と当たらないシステム」とSNSでよく言われるように、公平性が担保されないことへの批判は後を絶たない。今大会でも、前代未聞の「大会途中のルール変更」があった。大会前は日本、米国とも、1次ラウンドの順位にかかわらず、準決勝に進めば対戦するはずだったが、決勝トーナメント前に急きょ対戦カード変更が発表された。主催者のあからさまな「米国有利」操作と指摘されるなど、非難が集中した。

 そうでなくても、準決勝と決勝は必ず米国開催。米国の試合を自国の審判が裁くなど、他競技の国際大会ではありえない運用がまかり通っているのも、WBCの特徴であり、課題でもある。実際は、国際審判を派遣できるような環境が整わない国も多く、WBC開催時期がシーズン開幕直前で調整を考慮しないといけない事情もあり、MLB主導から脱却するのは簡単ではない。ただ本当の意味で野球の世界一を決める大会にするために、サッカーW杯のようにグループ分けの公開抽選を行うなど、発展への議論は必要だろう。





[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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