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誰も許さなかった“国民的アイドル”の過ち――元同僚FWが伝説となったアルゼンチン戦で起きたベッカム事件を回想「国は恐ろしくて、狂っていた」【W杯】

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同僚が語ったベッカムを襲った“恐怖”

 シメオネに対する恨み節を展開しながら「素晴らしい選手だったし、この国が生んだ最高の選手の一人」とベッカムに想いを馳せたシェリンガム氏は、マンチェスター・ユナイテッドでも同僚だった名手に向けられた脅迫めいた批判、そして態度を一変させた世間に対する“恐怖心”も打ち明けている。

「あの試合が終わってからの6か月間で、ベッカムがボールに触れるたびに経験しなければならなかったことは、想像を絶するものがあるよ。私にとっても、あの敗退、そして、遥かに良い結果を期待されていた大会から家に帰らなければならないというのは、ただただ絶望だった。あの時の国内の雰囲気は恐ろしくて、麻痺したような狂った感覚だった」

 ベッカムは4年後の2002年の日韓大会のアルゼンチン戦で、自らのPKでイングランドを勝利に導き、雪辱を果たす。だが、98年の出来事は、後に本人が「ハッキリ言ってかなり残酷だった。もしも、SNSがあの時代にあったら、僕はダメになっていたかもしれない」と振り返るほど深いダメージを残すものとなった。

 W杯決勝進出を懸けて戦うとあって、今夏の対戦も緊張感は高まっている。そうした中で、期待したいのは正々堂々とした真っ向勝負。それこそ何があったとしても、ベッカムのような“悲運のヒーロー”が生まれないことを願いたい。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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