森保一監督の任期はどうなる? アジア杯延期で宙に浮いた代表人事 ブラジル、パラグアイとの11月シリーズが長期政権の“区切り”か
現時点では12月30日に壮行試合(吹田)が実施される予定になっているが、それはあくまでアジアカップ開催が前提。インターナショナルウイーク(IW)と位置づけられ、欧州組などベストメンバーを呼べるはずだった。けれども、最大の目標が消滅した今、年末はIW外。欧州組はもちろん、Jリーグの選手もウインターブレイクに突入してしまう。JFAとしては興行として実施したい思惑はあるかもしれないが、現実的にはかなり難しそうだ。
となれば、森保監督の采配は今回のシンガポール遠征で区切りということになる可能性が大。何とも中途半端な形で2018年9月から続いてきた長期政権が終焉を迎えることになるため、自他ともに歯切れの悪さがあるのは確かではないか。
「(12月30日の試合を)決定するのは私ではないので。試合があるのであれば、決められたルールの中でチーム編成をして、試合に挑むということになります。ただ、IW外の試合なので、そこはなくても仕方がないと思っています」と指揮官は現状を冷静に受け止めている様子。そのうえで、こんな注文を出した。
「これは私がやりたいとかではないんですが、過去に(国内組だけで挑んだ)E-1選手権を経験させていただきましたが、日本サッカーの発展にとっては素晴らしい、重要な国際試合の場だと思いました。
Jリーグで活躍していても、代表に選ばれづらい状況にある中、『日本国内にもこんないい選手がまだまだいるんだよ』と多くの方々に知っていただけるチャンスになると思うので。国際試合という違った基準の中で成長できるのが代表の舞台。12月30日に限らず、日本サッカーの発展のためにそういう機会があれば、私自身はいいなと考えています」
それが叶うか否かは全く分からないし、選手招集の事情を踏まえると難航が予想されるが、今後の動向を冷静に注視していくしかなさそうだ。
いずれにしても、森保監督は11月14日のブラジルとのリベンチマッチで結果を出すことが先決。2026年W杯ラウンド32から4か月半。南野拓実(モナコ)や久保建英(レアル・ソシエダ)ら大舞台をケガで棒に振った面々の力も生かしつつ、2025年10月の勝利の再現を見せてほしい。
[文:元川悦子]
【関連記事】「仕掛けることしか考えてなかった」――国立に集った6万人の心を揺さぶった塩貝健人の“エゴ” 森保監督が「課題」を突きつけた21歳の現在地
【関連記事】「やっぱり、もっと評価されないといけない」メガクラブ移籍が実現しなかった現実をどう受け止めるか 佐野海舟が語った己の“現在地”【現地発】
【関連記事】戦術を打ち破る“個”は現れるか 4年後の主役候補、松木玖生と塩貝健人に期待したい理由












