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サッカーは死んだのか? 信頼失墜を覚悟したFIFAが米代表FWの処分撤回を決断した“舞台裏” 米メディアが伝えたトランプ政権が動いた「計画」とは【W杯】

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「私はレッドカードが何を意味するのかも知らなかった」(トランプ大統領談)

 ただ、他でもないトランプ大統領は、バログンの処分撤回から一夜が明けた現地時間7月6日の記者会見で「FIFAを説得したのは私だ」と力説。さらにクラウス主審に対して「この審判には少し不審な点がある。彼の過去の経歴を調べれば……議論を呼ぶのは好まないが、極めて怪しい」との見解を示し、こう続けている。

「私は最初、レッドカードというものが何を意味するのかも知らなかった。大した意味はないものだと思っていた。しかし、関係者から『少なくとも次に試合には出られない』という話を聞いた。私は、『おい、それは大問題だぞ』と思ったね。あなたも知っての通り、他の選手に起こったとしても不公平だが、彼は最高の選手だ。そんな彼が出られないと言うのは、非常に不公平だ。

 退場となった試合にだけ出られないのならまだしも、まだ行われていない試合に対してどうやって処分を下せるというのか? それは極めて不公平だ。そんなことは許されない。だから、私はFIFAに再審査を要請した。ある非常に尊敬されている人物と話をしたよ。ちなみに、その人物への私の敬意は10倍にも高まった」

 この発言を受け、「独立した機関と法の支配への敬意こそが、私たちの競技の誠実さとFIFAの信頼性を常に守る」と説明するインファンティーノ会長の反論を支持するのは、無理筋ではないだろうか。

 当然、世界で“政治介入”を認める前例を生んだFIFAへの信頼は凋落している。英公共放送『BBC』は「アメリカの大統領が『良き友』と呼ぶFIFA会長の決定は、明らかに開催国有利に働く内容だった。アメリカにとってみれば、出場停止処分の一時停止は、まるで大統領による恩赦のようだ」と糾弾。そして、「彼らは明らかに一線を越えた」とも伝えている。

 なお、現地時間7月6日に行われたベルギー戦でバログンを先発起用したアメリカは、1-4で敗北。物議を醸す中で敗退の憂き目に遭っている。

 ワールドカップで生まれた“疑義”。「ルールは絶対」というスポーツの根幹を揺るがす決断をしたFIFAの責任はあまりに大きい。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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