主将・狩俣昌也に聞いた「新生・シーホース三河」の現在地

タグ: , 2019/2/14

エースの動きを支えるキャプテンは、コート上の出来事を冷静に分析

「3点差あったので、できれば金丸選手に打たせたかった。でも、アイザック・バッツ選手が良いパスをしてくれたので、迷いなく打った」と、同点に追いつく3Pシュートを振り返った。そして「パスを出すだけでは、ディフェンスがフォワードやビックマンに寄ってしまって、やりにくくなってしまう。だから攻め気も忘れずに」と続けた。

 残りわずか、ゲーム終了間際。

 このまま延長戦突入という雰囲気もあったが、コート上の狩俣は冷静だった。

「両チームともチームファウル5つを超えていた。フリースローを与えれば負ける、逆にファウルを誘えば勝利が近づく…チャンスがあればアタックしようと思っていた。」

 得点を狙う。ファウルを誘う。

 この前日の三河vs秋田のGame1後の記者会見で鈴木貴美一ヘッドコーチが「選手各々がきちんと状況判断をして、期待に応えてくれている」と語っていたが、まさにその通りに選手は役割を果たしている。

残り20試合。さらに「チーム力」を上げて頂点を目指す

 今シーズンが始まる前、橋本竜馬選手(現・琉球ゴールデンキングス)と、比江島慎選手(現・栃木ブレックス)の退団は、三河に大きな影響を与えた。今シーズンで71年目となる歴史ある名門チームが、球団関係者によると「記憶や記録にない」と言う開幕5連敗でスタート。ずっと負け越しが続いた。苦しくて、試行錯誤のシーズンだった。

 2月11日現在、22勝18敗、中地区3位。徐々に巻き返してきた。

 CS出場のためには少なくともワイルドカード2枠に入らなくてはならないが、射程圏内まで残り20試合で更にギアを上げて行く必要がある。2月11日のvs秋田戦は、そのギアアップやチームの底力が垣間見えた試合だった。

 「新生・シーホース三河」は、エース金丸晃輔選手、キャプテン狩俣昌也選手を中心に、ベテランと若手が融合した、新しいカラーのチームに生まれ変わろうとチャレンジして来たが、ようやくここに来てその形が見えて来た。

 3月2日のリーグ戦再開が三河ファンにとっても楽しみだが、三河が実力を発揮し始めた事によってリーグが混戦状態になり、バスケファンにとってたまらない展開になるはずだ。

※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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