「グレイシー一族に恨まれ続けた」元PRIDE戦士のコロナ禍で前進するためのポジティブ対談 『明るい未来をバズらせろ!』

タグ: , , 2020/12/23

変化の時は「やり方」でなく「あり方」を見つめる

大山 しかし、山崎さんもこのコロナ禍で大きく生活も変化したんじゃないですか? それまでは32年間、年に200泊ホテルに泊まっていたなんて話も聞きましたが。

山崎 はい変わりました。今は東京にずっといます(笑)

大山 「怖さ」の話で言うと、人って変化が怖いところもあると思うんです。ただ今はコロナ禍で、多くの人が変化を求められている中で、山崎さんみたいに変化ができる人と、それができなくて「いつコロナが終わるのか」と待っている人で二極化しているんじゃなかと……。
僕は今の時代どんどん変化して行くべきだと思うんですが、どうしたら山崎さんみたいに変化しながら生きていくことができるのか、教えていただけますか?

山崎 僕はコロナ禍の今、人のタイプが2つではなく、大きく3つに分かれていると思っています。
一つ目は、早く元の状態に戻りたいと思っている人。
二つ目は、よくわからずビバーク(緊急的に避難)している人。
三つ目は、これまで話してきたように仮説を立てて、すでに動き出している人。

元に戻ると思っている人は情報不足と洞察不足に原因があると思うんですが、一方で変わってほしくないという気持ちも強い。それはコロナ以前にメリットをたくさん得ていたからとも言い換えられると思います。つまり、今を受け入れられない状態なんですね。だから情報不足、洞察不足になってしまう。

次のよくわからずビバークしている人は、情報は受け取るけれども、整理ができない人。自分の中で理論を再構築できない人です。
僕はよくコーチングの研修で「木を高くしていくコーチング」と「根を張っていくコーチング」の2タイプがあるとお話します。これはどういうことかというと前者がどうやればうまくいくのか?や最小努力で最大効率を得るにはどうしたらいいか?などのやり方、後者が誰を喜ばせたいのか?や何のためにやるのか?というあり方なんです。
コロナ禍は有事とも言えますが、有事の時ほど根っこ(あり方)が浅いと簡単に倒れてしまうんですね。今回はこれまで根っこをしっかり張ってきた人でも人生観が変るほど、社会のフォーマットが変わったわけですから、根っこが(あり方)が深くないと不安でしょうがないと思うんです。だからそのような人は、ネガティブになって、気もそぞろになっていくんです。

一方で、大山さんは人とのつながりが半端なくて、周りにはそれこそ生まれながらというか、デフォルトであり方がすごい人がたくさんいるわけです。にわかにやり方やあり方を作ってきた僕たちのような人が太刀打ちできない人がいっぱい。
だから、大山さんの周りにいる人達というのは心が安定している人が多いんですよね。それはあり方がすごいからなんだと思います。

大山 あり方ですか。確かにそうかもしれませんね。コロナ禍で社会が大変になった時僕の周りの尊敬している方々が本当に前向きで、明るくて、いろんなことにチャレンジしているのを見て、僕も大変勇気づけられました。
だから僕の心も安定していたというか、じゃあ僕も変わって行こうとも思えたところがあります。周りにどういう人がいるかというのは本当に大きいですよね。山崎さんの存在も本当にありがたかったです。

山崎 そうですか。ありがとうございます。でも本当にコロナ禍になってたくさんコミュニケーションをとるようになりましたよね(笑)

大山 山崎さんは本当に忙しすぎて、「ご飯行きましょう」と約束してもいつもスケジュールが開いていなくて、その意味で言うと今回のコロナ禍は時間ができてよかったみたいなところがありますよね。コロナ禍の今だからこそ、いろんな人の話を聞いてみるというのもありですね。

山崎 ある人だけを信じて妄信的になりすぎると群れ単位で失敗してしまいます。人間のDNAが違う情報を欲しくて違う部族の人と定期的に結ばれるようにわざとしているのは、村が全滅しないようにするためですもんね。だからこそ、いろんな人の話を聞いてみることはすごく大事だと思っています。

こんな時だからこそみんなで明るい未来をバズらせる

大山 いやーすごくいいお話をいただきました。ありがとうございます。最後にこれを読んでくれているみなさんにメッセージを一つお願いできますか?

山崎 そうですね……、では最後に過去を参考にしないというお話をさせてください。
池があってそこに蓮を生けると、蓮の葉は倍々で広がっていきます。では、60日でこの池が蓮の葉でいっぱいになったとしたら、蓮の葉が半分を覆う日はいつでしょうか?
このクイズを出すと大体の人が30日と答えるんですが、答えから言うと、60日で蓮の葉がこの池をいっぱいに覆うのであれば、半分を覆うのは59日目なんですね。そして、58日目は4分の1なんです。
何が言いたいかというと、僕たちはよく成長をイメージする時、右肩上がりの直線をイメージします。しかし、実は変化というものはこの蓮のように急激に起こるものなんです。
この時、過去を参考にする人は右肩上がりの直線をイメージしがちなんです。つまり、未来は過去の延長線上にあるということです。そうすると途中であきらめてしまいやすいんです。しかし、うまくいく人はこうなってほしいという未来からイメージするので、バズっていくような倍々の曲線をちゃんとなぞっていけるんですね。

ですからみなさんには過去を参考にするのではなく、こうあってほしいという未来から描いてほしいと思います。「コロナ禍で世の中ってこれから一体どうなっていくんだろう?」ということを考えるのではなく、こんなにもうぐちゃぐちゃになっているんだったら、理想的に「こうなるべきだ」という明るい未来を描く。
社会というものは描いた方向に進んでいきます。かつての先人が描いた未来を僕たちは生きているので、みんなで「こうなったらいいな」「こうなったら素晴らしいよね」という明るい未来を描いて、それを急にバズらせていくということができたら、とても素晴らしいことだなと僕は思います。

みなさん、ぜひ明るい未来を描きましょう!





※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。

[文:『ビジネスエリートがやっている ファイトネス』公式note]

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大山峻護(おおやま・しゅんご)

5歳で柔道を始め、全日本学生体重別選手権準優勝、世界学生選手権出場、全日本実業団個人選手権優勝という実績を持つ。2001年、プロの総合格闘家としてデビュー。同年、PRIDEに、2004年にはK-1・HERO‘Sにも参戦。2012年ロードFC初代ミドル級王座獲得。現在は、企業や学校を訪問し、トレーニング指導や講演活動を行なっている。著書に「科学的に証明された心が強くなる ストレッチ」(アスコム)。ビジネスマンのメンタルタフネスを高めていくための本「ビジネスエリートがやっているファイトネス~体と心を一気に整える方法~」(あさ出版)を出版。

大山峻護さんInstagram
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オンライン家庭教師 with アスリート
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ファイトネス
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「科学的に証明された 心が強くなる ストレッチ」
「ビジネスエリートがやっているファイトネス~体と心を一気に整える方法~」

山崎拓巳(やまざき・たくみ)

1965年三重県生まれ。広島大学教育学部中退。20歳で起業。22歳で「有限会社たく」を設立。以来30年以上、多岐にわたり事業を同時進行に展開中。
現在まで50冊以上を上梓し、累計160万部のベストセラー作家でもある。講演も大人気を博しており、「凄いことはアッサリ起きる」‐夢‐実現プロデューサーとして、コミュニケーション術、リーダーシップ論、メンタルマネジメントなど多ジャンルにわたり行ない、世界で200万人以上に向けてスピーチをしてきた。
主な著書に、『さりげなく人を動かす スゴイ! 話し方』『お金のポケットが増える スゴイ! 稼ぎ方』(いずれも、かんき出版)、『やる気のスイッチ!』『人生のプロジェクト』『気くばりのツボ』(いずれも、サンクチュアリ出版)などがある。『やる気のスイッチ! 』は、2010年夏に中国語に翻訳され、2011年には英語版『SHIFT』となり全米で発売。その他の著書も含めて、香港、台湾、韓国ほか、海外で広く翻訳出版されている。

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