“空白の8か月”で失ったヒリヒリ感 角田裕毅がぶっつけ本番でレッドブル組も凌駕する好走 幹部も感嘆した“急成長”「驚くほど早くマシン特性を習得した」
仕様が変わり、乗り心地や操舵感も全く異なる今季マシン。そこに角田は難なくアジャストしてみせた(C)Getty Images
「一瞬一瞬を本当に楽しめた」
契約上の理由はあったにせよ、いわば“飼い殺し状態”にあった角田。そこからようやく解放され、再び勝負の世界でハンドルを握った。ブランクを抱えながらも、久々に味わうヒリヒリする感覚は「本当に、本当に楽しかった」。
「一瞬一瞬を本当に楽しめたよ。スプリントレースで(マシンへの)理解が深まって、もっと、もっとプッシュできるようになった。プッシュし過ぎるシーンもあったぐらいだった。実際に突破できなかったのは悔しかったけど、Q3進出まであと一歩のところまで迫れたと思う。正直、ここまでの過程はまるで夢のようだ。ポイント圏まであと少しだから、明日は最大限のプッシュをして、あらゆるチャンスを活かし、できる限り楽しむことを目標にするよ」
周囲も想像以上の走りを見せる角田の急成長に目を見張る。レーシングブルズの最高技術責任者であるティム・ゴス氏は「ユウキは昨日からずっと素晴らしい仕事ぶりを続けてくれている。彼は新型マシンの複雑な特性を驚くほど早く習得してくれた」と高い適応能力に舌を巻いた。
また、米版『Yahoo! Sports』のアレックス・ハリントン記者は「ユウキ・ツノダの自信の高まりこそが、レーシングブルズにとって、より重要な収穫だった」と強調。18日の電撃招集から、わずか2日でマシンの限界を引き出した角田のドライビングを「彼が乗っていた8か月前とは全く違うマシンを彼は完璧に操った」と称えた。
レース前の下馬評を覆す走りを見せる角田。あくまでハジャーが復帰するまでの限定的な起用となるが、決勝での快進撃に期待せずにはいられない。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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