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佐藤淑乃が味わった“負ければ終わり”の「喜び」と「悔しさ」 ロス五輪を懸けた8月決戦で試される真価

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 予選ラウンドでは開幕6連勝を飾ったものの、7戦目でドミニカ共和国に黒星を喫して足をすくわれると、イタリアやトルコ、ブラジルといった上位勢に敗れた。果たして薄氷での予選ラウンド通過となったわけだが、選手たちの口からは常に前向きな言葉が聞かれたもの。と同時にもちろん、その現実も受け止めていた。再びポーランド戦を終えて、佐藤の言葉。

「まだまだオフェンス面もほんとうに課題だらけで、全然納得のいく試合ではありませんでした。ファイナルラウンドで勝てるように、もっともっと練習して課題を解決していかなければと考えています」

 課題と向き合い、改善を施し、成長へつなげて、現状を打破していく。アスリートたちはそうしてトップレベルへと到達するわけだが、それは佐藤にも同じことが言えた。佐藤が2025-26シーズンまで所属したNECレッドロケッツ川崎の中谷宏大監督はシーズン半ばにこう語っている。

「ポテンシャルは相当高いものを持っていると思います。と同時に、苦戦しながらでも、もがきながら何とか自分自身で打開しようとする姿勢に並々ならぬ強さを感じます。それは昨年の悔しさがあったからこそだと聞いています」

 2024-25シーズンで佐藤はルーキーながらNEC川崎のエースを務め、チームトップスコアラーかつ同年の日本人選手では最多の得点をマークして、チームをファイナルの舞台に導いた。だが、ファイナルでは完敗に終わり、涙をのんでいる。それから1年後、最終的にチャンピオンシップ(プレーオフ)ではセミファイナル敗退に終わったものの、レギュラーシーズンでは優勝を遂げ、佐藤自身もレギュラーシーズンMVPに輝いた。

 その勲章を提げて臨んだ今年の代表活動。佐藤はネーションズリーグに向けて「昨年はプレッシャーのかかった試合で勝ちきれなかった分、そうした試合をものにするためにも1試合ごとにチームが成長していくことが大事だと考えています。そこではみんなが勇気を持って、大事な1点を取りにいきたいです」と強く口にしていた。ポーランド戦では得点を取りきってみせた。対照的に、ブラジル戦では勝ちきれなかった。いずれも、“負ければ終わり”のプレッシャーのかかる試合であり、そこで味わった喜びも悔しさも佐藤は次なる成長へとつなげるに違いない。

 ここからチームは8月の「2026女子アジア選手権大会」に臨む。そこで勝てば、2028年ロサンゼルス五輪の切符が手に入る。勇気を持って1点をつかみとる、今度こそ。

[文:坂口功将]

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