「ワクチン議論を主導」と報道も・・・歓談の中でぽつねん菅首相わびしいＧ７デビュー

　「首脳が全員並ぶ初日の集合写真撮影はビーチをバックにしたステージで行われました。ホストのジョンソン英首相をはじめ、バイデン大統領やメルケル独首相らが活発に議論を交わしながら移動する中、列の最後尾を歩く総理は誰とも会話を交わすことなく、うつむき加減でとぼとぼ。人事権を振りかざし、にらみを利かせる国内の強面はどこへやら。外交が苦手だと散々指摘されてきましたが、国際舞台には映えないのが浮き彫りでした。安倍前首相は米国留学経験がある割には英語が得意ではなかったようですが、それでもやっぱり独特のオーラがあった」（政治部記者）

　五輪開催に突き進む菅首相はバイデン大統領と断続的に約１０分間話し、「感染対策を万全にし、安全安心な大会を実現する」との意思を伝え、明確な「開催支持」を引き出そうとしたが、返答は「オフコース、アイサポートユー（もちろん、あなたを支持する）」どまり。ジョンソン首相や２０２４年パリ五輪を控えるマクロン仏大統領からも「支持」を得たと報道されたが、首脳宣言に盛り込まれたのは、「新型コロナウイルスを乗り越える世界の団結の象徴として、東京オリンピック・パラリンピックを安全に開催することを改めて支持する」。２月に開かれたオンライン会議から前進はみられなかった。

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