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イランとの対立を深める米国が中東ホルムズ海峡などで展開する有志連合の「センチネル作戦」への参加をめぐり、韓国の文在寅政権が態度を一変させようとしている。
当初は前向きに検討していたものの、中東情勢が悪化したことで慎重論に傾いているという。文在寅大統領が仲介役を担った米朝交渉は暗礁に乗り上げ、トランプ大統領が5倍増を要求する在韓米軍駐留経費の負担額をめぐっても折り合いがついていない。文在寅大統領とトランプ大統領との関係はますます悪化しかねない。
康京和外相は9日、出席した国会外交統一委員会で「中東地域の国との2者関係を考慮する時、米国の立場と私たちの立場は必ずしも同じであるとは思わない」と発言。米国とイランの武力衝突に巻き込まれる懸念からだという。シャーベスタリー駐韓イラン大使は韓国メディアのインタビューに、韓国がセンチネル作戦に参加した場合は断交する可能性を示唆。イランとの関係悪化の回避も背景にあるようだ。
「そこで浮上しているのが、ソマリア沖アデン湾で海賊対処活動にあたっている清海部隊をホルムズ海峡に移動配置する案です。米国が主導する国際海洋安保構想(IMSC)指揮統制部に入らず、独自にホルムズ海峡を行き来する韓国船舶の保護をするというもの。日本同様に独自派遣という形を取って、イランへの刺激を和らげる思惑もあるようです」(在韓ジャーナリスト)
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