2020年、採用ブランディングのススメ
[記事提供:ツナグ働き方研究所(https://tsuna-ken.com/)]
■イクメン俳優の不倫報道
毎年、大量の旅行客が押し寄せる春節のシーズン。
しかし今年は、新型コロナウイルスによる肺炎が猛威を振るう異常事態となり、その深刻な事態が連日報道されています。
そんな世界中を震撼させるニュースが駆け巡る中、瞬間最大風速的には同じくらい列島をにぎわせてしまったのが、某イクメン俳優の不倫報道でした。
彼は、大物俳優を父に持つ女優と結婚。その妻が双子の女児、翌年には長男を出産。
夫である彼は、育児に積極的な様子がメディアでも取り上げられるようになりました。
爽やかなマスクに「イクメン」というブランドが加わり、人気が上昇していました。
しかし今回の報道で、イクメン俳優としてのブランドは失墜してしまいました。
本コラムで、この不倫報道について多くを語るつもりは毛頭ありませんが、改めて実感したのが、「ブランド価値」についてです。
■ブランド価値の破壊力
今回の報道が、他の芸能人ゴシップにも増してここまで注目を集めるのは、イクメンでよき夫としての「ブランド」と真逆な実態が明るみに出たからです。
イメージとのギャップに対するファンの反感は凄まじいものがありました。
このことは、逆説的にブランドが持つパワーについて示唆しています。
一般的に企業は、自社とライバルの差別化を、ブランドによって図っています。
当然ながらブランドが持つ知名度や信頼感などの無形の価値が強くなるほど、圧倒的優位性を獲得していくことができます。
イクメン俳優の彼も、そのブランド価値が確立されたことによって、ミニバン、生活用品などファミリー向け商品のCMから引っ張り凧状態でした。
空前の人出不足。
間近に迫る東京五輪と働き方改革による労働規制が、2020年の採用環境をさらに混乱させる中、どうすれば人が採れるのか。 この解のひとつが、実は「ブランディング」にあるのではと思っています。