山田恵里が感じた、13年前とは違う「キャプテン」そして「金メダル」の重み

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経験ゆえに感じた恐怖、そしてキャプテンとしての責任感

 今回、日本の決勝戦の相手は、前回の北京五輪と同じアメリカ。その宿敵相手に見事勝利をおさめ、2大会連続の金メダルを獲得した。

この2つ目となる金メダルの「重み」について、山田はこう語る。

「北京の時は24歳で今回は37歳。この13年間の間に色々なことがありましたし、自分の置かれている立場や責任感というのも全然違いました。
今まで、経験が強みだと思っていましたが、今回、その経験がこんなにも邪魔をするものなのかという部分がすごくありましたね。
最終的には経験が活きましたが、『こういう風にしたらこういう風になってしまう』といったことが見えてしまっていたので、そこへの怖さはすごくありました。
もう毎日毎日怖くて仕方なかった。だからこそ金メダルがとれたということは、その苦しさや強さが重かったぶん、達成感は前回よりもすごくあります」

経験がもたらす恐怖。山田はその恐怖と戦いながら、今回2大会連続となる「キャプテン」としての責任感も背負っていた。13年前と今大会、自身の中で「キャプテン」に対する「重み」の違いについても山田はこう語る。

「前回は自分よりも年上の方が多かった中でのキャプテン。その中でキャプテンとしての仕事はほとんどしていませんでした。上の方がチームをまとめてくださっていたので、自分は結果を出すことがキャプテンとしての仕事だと思ってやっていましたね。
今回は、チーム全体のことを考えるというところで、いかにほかの選手を落ち着かせて安心させて、自分のプレーに集中させるか。そこを常に考えていました。一方で、自分の結果を出すということもやらなければ行けなかった。
仕事量はそこまで変わりませんでしたが、そういった重みは違ったかなと思います」

そんな山田の、今大会を通じて感じたチームメイトや宇津木監督への思い、そして直前合宿で掛けられた、上野由岐子からの言葉とは。

次編、この13年間で感じた不安やモチベーションと共にお伝えする。





※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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