「同じ怪我をした人に勇気を」前十字靭帯断裂からリハビリ中の堀口恭司、さらに進化して9月の復帰を目指す

タグ: , , , 2020/1/29

負けた事、怪我をした事で意識が変わった

11月にアメリカ・フロリダで手術をし、直後は寝たきり、車椅子での生活を送っていたが、現在は自らの足で歩けるまでに回復。

「お医者さんが言うには、順調にいけば試合復帰は9月、12月。自分自身もそれに出たいと思っているし、そうじゃないと海くんとケイプとできない。今から試合が楽しみでワクワクしているけれど、でもその気持ちをちゃんと制御しないと。今無理をするとまた怪我をしちゃうので、やらないように、考えないようにしています。ただ、目の前の試合復帰だけではなく、長い選手生命を見据えて、復帰時期はコンディションを見て考えたいと思います」。

2019年の大晦日に行われた「RIZIN.20」では、宿敵・朝倉海がマネル・ケイプにKO負けを喫し、堀口が返上したRIZINバンタム級チャンピオンベルトはマネル・ケイプの手に渡った。

「すごくおもしろい試合でしたね。ケイプが勝ったことによって、いいストーリーができたなと思っています。復帰してまず戦いたいのは朝倉海選手。しっかり倒して、それからまたケイプと戦えればなと思っています。なので、自分と戦うまでケイプは負けないで欲しいですね」。

 堀口恭司は2017年にマネル・ケイプに一本勝ちをしている。朝倉海は堀口恭司に勝ち(2019年8月)、マネル・ケイプに負け(2019年12月)、マネル・ケイプは朝倉海に勝ち(2019年12月)、堀口恭司に負けた。混沌としたRIZINバンタム級を、進化を遂げた堀口がさらに盛り上げる。

「怪我する前、海くんに負ける前はあまり自分のやっている事に新しいことを取り入れるってことはなかったけれど、それからは柔軟に考えるようになりましたね。栄養面だったり、マッサージとかの治療だったり。それまで食べ物とかは無頓着だったんですけど、今は栄養士さんとかにアドバイスを受けながら考えるようになりました。体のケアもそうですけど、貪欲に新しいものを吸収しようとしていますね。昨年末には、ボクシングの試合を現地で観戦する機会もあって、自分もやってやろうっていう気持ちになりました。八重樫さんは一回お食事をさせてもらっているので、知っている人の試合だと特に感じるものは大きいですよね。この半年、海くんに負けて変わったし、怪我をしてまた変わったと思います。転換期でしたね。怪我はしましたけど、逆にパフォーマンスは上がると思います。それが楽しみですね」。

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