ライコネンが今季限りでF1から引退「これから経験したいこと、楽しみたいことがたくさんある。またそのうち会おう」

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ライコネンの熟練の走り(アルファロメオ提供)


 ちなみに史上最年少の17歳でF1デビューを飾った現レッドブルのマックス・フェルスタッペン(オランダ)は1年間だけ欧州F3にフル参戦している。F3未経験者には現アルピーヌのフェルナンド・アロンソ(スペイン)がいるが、F2レベルに相当する排気量3000ccの国際F3000を経ており、飛び級でのF1参戦とはいえない。

 ライコネンはF1でのフィンランドの存在感を大きく高めた。同国出身ドライバーは1989年から33年連続でエントリーしており、更新中の国ではF1初年度の1950年から絶えたことのない英国、1982年から続いているドイツに次いで3番目に長い。実績のあるフランス、イタリア、ブラジルは2000年以降に途絶えている。同郷で王者2回のミカ・ハッキネンが引退したのが2001年。その後のフィンランド人の系譜を長らく支えたのがライコネンだった。

 フィンランド人F1ドライバーはここまで計9人しかいないが、ケケ・ロズベルグ、ハッキネン、ライコネンと3人の王者を輩出。F1ではドイツ国籍を選んだケケの長男ニコ・ロズベルグも2016年の王者だから4人と数えてもおかしくない。F1にエントリーした選手が21人もいながらチャンピオンはおろか、未勝利が続く日本とは大違いだ。

 ライコネンにとって9月5日に決勝が行われたオランダGPは引退表明後最初のグランプリだったが、予選、決勝の出走を急きょ断念した。初日のフリー走行を終えた後に新型コロナウイルスの検査で陽性となったことが判明。急きょリザーブのロベルト・クビサ(ポーランド)が代役出場した。発熱などの諸症状は出ていないようだが、F1の現役生活もあとわずか。発症して病状が急変しないことを祈りたい。

[文/中日スポーツ・鶴田真也]

トーチュウF1エクスプレス(http://f1express.cnc.ne.jp/)







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