【WBC総集編】大谷翔平を彩った「言葉の力」

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◆「野球やめたい」

6日阪神戦では驚愕の膝つき弾を含め2打席連続3ランを放った大谷について、本音トークで知られる山川穂高(31=西武)の感想。「何て表現したらいいんだろう。マジで野球やめたいです。あれは努力しても無理でしょうね。ちょっと同じ競技やってるとは思えない。2本目はバットが折れてましたし、1本目はふざけてるでしょ」と苦笑交じりにパ・リーグ本塁打王も脱帽。ヒントになるか、の問いには「全くなんない。ヤバくないですか。はぁ?って感じ。ヤバいとかじゃなくて、引いたって感じでした」。その後は「僕は僕なので、自分にできることを精一杯やっていくし、要望されたものとか求められることを全力でやっていきたい」と前を向いた山川。その言葉通り、日本が奇跡のサヨナラ勝ちを収めた準決勝のメキシコ戦では価値ある犠飛をしっかりマーク。いずれにせよ、プロ野球を代表する長距離砲を驚嘆させた異次元の2発だった。

◆「痛くないようにぶつけようかな」

韓国代表コ・ウソク(高佑錫)投手が、大会前のインタビューで故意死球を狙うような発言をした。打者大谷への意気込みを問われ「真っ向勝負したい。投げるところがなければ、痛くないようにぶつけようかな」と話し、物議を醸した。後日、メディアに対して「全くそんなことする気はないです。そんなふうに教わったこともないし、投げるところがないからといって、わざと当てようと思ったこともない。立場をわきまえず、発言したことを反省している」と発言を撤回し、謝罪した。日本戦での対決が注目されていたが、大会前の登板で右肩を負傷。WBCでは1試合も登板せず、1次ラウンドで敗退した。

◆「日本に白旗上げてない」

中国代表ディーン・トレーナー監督が6日の強化試合後、大会初戦で先発が予想される大谷に対して問われ「もしも可能なら、大谷選手が球場入りする時に、タクシーやバスが遅れてくれることを願っているよ」とジョークで答えた。ところが日本や海外のメディアによって「日本に白旗を上げた」という表現で報じられた。8日の前日会見では「報道は正しいことではない。中国が試合前にギブアップしたことはない」と激怒した。結果的に大谷を攻略できずに敗れたが、試合後に大谷対策を問われると「残念ながら、時間通りにバスに乗ってきた」とユーモアで返した。他国メディアからの注目度という点でも、大谷はクローズアップされ続け、突出した存在だった。





[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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