「完全に組織として機能してない」吉井理人新監督の下で再生目指す楽天の課題とは? 近鉄OB佐野慈紀氏の考察「大胆な血の入れ替えをやってもいい」
今後は石井一久GMらフロントとの連携も必須としながら、改めて「吉井さん中心にチームを作っていく」体制が不可欠だと語る。
近鉄時代の盟友でもある吉井氏に関して佐野氏も「あの人は元々勝負師ですから、もしかしたらやりやすいかもしれないですね」としながら、続けて「ぶっ壊していいわけですから。かつては阪神監督に就任した星野さんが、長く低迷するチームに刺激を与えるために〝血の入れ替え〟をやった。楽天も大胆な血の入れ替えをやってもいいと思います」と思い切った改革が必要という見方も示した。
阪神では星野政権下の02年オフ、ベテラン、外国人選手を含め、引退、トレードに出すなど20人以上が退団。大胆な血の入れ替えを行ったことは球史に残る出来事として広く知られている。同時にFAで広島から金本知憲を獲得、トレードで日本ハムから下柳剛、中村豊らを獲得と投打の大補強も行った。翌03年に星野阪神はリーグ優勝に輝いている。
そして楽天だ。2013年には星野仙一監督の下で創設以来の日本一に輝いたチームも直近4年は4位のBクラスと苦しむ。低迷するチームを本気で改革しようとすれば、フロントとのチーム強化の方向性の確認、選手、コーチの育成、トレード含め人材獲得など着手することは山積みだ。
佐野氏も認める吉井新監督の「芯の強さ」が楽天再建にどのような影響をもたらすのか。今後も注目を集めていきそうだ。
【さの・しげき】
1968年4月30日生まれ。愛媛県出身。1991年に近鉄バファローズ(当時)に入団。卓越したコントロールを武器に中継ぎ投手の筆頭格として活躍。中継ぎ投手としては初の1億円プレーヤーとなる。近年は糖尿病の影響により右腕を切断。著書「右腕を失った野球人」では様々な思いをつづっている。
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