「もう脱ぐしかない」――歴史的な世界戦を前に逸材・吉良大弥が抱えた焦燥感 陣営も告白した“全裸計量”の舞台裏「ガムで落としました。ギリギリでした」
「自分に勝たないと、相手には勝てないんで。やっぱり自分が一番強いとは思う。それに勝ったら、もう明日はやってきた過程を出すだけですね」
自分自身が「最大の敵」と位置付けていた“己”に勝った。心身ともに苦しんだ減量を終えた吉良には、恐いものなどない。相手は24年1月に2団体統一王者の寺地拳四朗(BMB)に判定の末に敗れながら激闘を演じた怪腕だが、「KOでも、判定でも、やっぱり圧倒したい」と淡々と語る。
ボクシングの名門王寺工業高校時代から「センス抜群」と評され、いまでは世界でも「若手だが、とんでもない実力者。GGG(ゲンナジー・ゴロフキン)のよう」(米老舗ボクシング誌『The Ring』のトム・グレイ記者のX投稿より)と期待される。その破格の強さに見惚れる周囲の期待を背負う本人にも「圧倒したい」と宣言するだけの自信はある。
「どういう対応をしてきても、いろんな勝ち方をするように練習してきたんで大丈夫」
ボクサーの多くが悩む過酷な減量も終え、安堵ともに自信は漲っている。あとは本番で真価を発揮するだけである。
[取材・文/構成:羽澄凜太郎]
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