中谷潤人は「敗北」からどう立ち上がるのか 名参謀に訊いた“人生最高の生徒”のこれから「10発パンチを打つ代わりに、4発しか打たなくなる」【独占】
中谷と二人三脚でチームを作り上げてきたルディトレーナー。だからこそ、愛弟子の成長に眉をひそめる(C)Daisuke Sugiura
中谷潤人はこれからどんなボクサーになっていくのか?
――中谷選手とも話しましたが、彼も前に進んでいると感じられます。おそらくこれが彼にとって最後のチャンスではないということも、前進の助けになっているのかもしれません。井上戦ではないかもしれませんが、次のチャンスはまた巡ってくるはずです。中谷選手は今後、どんなボクサーになっていくと思いますか?
RH:ジュントはもう22歳ではないということを理解してほしい。年齢を重ね、最高のジュントがこれから出てくると思っている。今後の試合でそれを見ることになる。これまでとは違う、次のバージョンのジュントを見ることになると思う。
まず、彼はとても優秀な生徒だ。私がこれまで指導してきた中で、最高のボクシングの生徒だ。なぜ私がそう指導するのか、その理由も理解している。人間は人生のいろいろな段階を経験していくもので、15歳の頃、自分がどう考えていたかを覚えているだろう。
そして18歳になれば、物事が違って見えてくる。21歳になれば、また人生のある段階に入る。24歳になれば、『自分はこういう人間なんだ』という感覚が出てくる。28歳になれば、今度は身体が強くなるだけではなく、頭も賢くなる。これからは少し変わってくると思う。
10発パンチを打つ代わりに、4発しか打たなくなる。でも、その4発を、若い頃に10発打っていた時よりもずっと効果的に使えるようになる。今の彼は少し落ち着いて、リラックスしている。どこを打つのか、どこに当てるのか、そして何をすべきなのかを分かってきている。
――では、中谷選手の今後はどうなるでしょう? 現実的に復帰戦は来年始めでしょうか?
RH:そうなるかもしれない。もうトレーニングを始めているし、身体も動かしているからね。あとは状況次第だと思う。ただ、彼は結婚したばかりだ。私はいつも冗談で人に言うんだ。『結婚するな、結婚するな』って(笑)。でも、ジュントの素晴らしいところは、私の兄ヘナロ・ヘルナンデス(元WBA、WBC世界スーパーフェザー級王者)と同じで、とても責任感が強いところだ。
2人とも本当に責任感が強い。自分たちの仕事の邪魔になるものを何も入れない。それにジュントは、プロアスリートだった女性と結婚した。だとすれば、お互いのことを分かり合える。2人とも仕事があることを分かっているし、適切なスペースを与えてもらえるだろう。ボクサーがどんな犠牲を払わなければならないのかも理解してもらえる。それがボクサーの人生というものだからね。












