マーリンズスカウトも惚れた佐々木麟太郎の“素顔” 浜田省吾を愛する青年は、なぜMLBで評価されたのか?「リンタロウは本当に絶賛されていた」【現地発】
自慢のパワーという絶対的な長所がある一方で、佐々木には明確な課題も存在する(C)Getty Images
マーリンズは佐々木をどう育てるのか? 入団決定後の対応に見る「未来」
「スタンフォード大のスタッフは、リンタロウのことを本当に絶賛していた。どれだけ素晴らしいチームメートであるか、最初の日からどれだけ指導を受け入れる姿勢があったか、どれだけ謙虚だったかをね。日本で非常に注目されてきた選手だからこそ、本当にコーチの言葉を聞く選手かどうか、いいチームメートであるかを確認したかったんだ」
佐々木のスカウティングを担当したマーリンズのナショナル・スカウティング・コーディネーターであるスコット・フェアバンクス氏がドラフト直後にそう語っていたのも思い出される。人格面の豊かさも指名を踏み切る一因になったのだろう。少々こじつけに近いが、それほど思慮深い21歳なら、メッセージ性の高さゆえにコアなファンが多いとされる“ハマショー”のファンなのも納得できる気がしてくるのだ。
今後、佐々木はマーリンズのトッププロスペクトの一人として話題を集めていくに違いない。
すでに日本における関心の高さを察知したマーリンズは、8巡目指名選手としては「異例」の個別入団会見に、エグゼクティブのリモート会見も行った。2017年までイチロー氏が、在籍したチームは日本マーケットの動きも熟知している。それだけにニュース価値の高い、“新たな金の卵”を英才教育していくはずだ。
それだけの期待を集めるということは、求められるもの、本人が感じる重圧が大きくなることを意味する。そしてご存知の通り、佐々木はツール面で必ずしも多くを兼備したタイプではない。パワーは確かに飛び抜けている。だが、守備、走塁には、まだ向上の余地がある。打率はカレッジ2年連続で2割6分台だったことが示す通り、確実性も改善が必要になる。
実際、米球界関係者の中には、「長所であるはずの打撃もプロレベルでは苦しむのではないか」と話していた者もいた。メジャー挑戦、日本球界入り、スタンフォード大残留という3つの選択肢の中から最も厳しい場所を選んだのから、マイナーでキャリアを積む過程で早い段階から苦しんでも驚くべきではない。













