「投げていたら勝っていた」――現役MLB戦士の模擬投票でカブス外野手に完敗 MVPの“大谷不適格論”を強くさせる打者専任の価値
打者として圧巻の成績を叩き出している大谷(C)Getty Images
現役MLB戦士への模擬投票では大谷が完敗
大谷翔平(ドジャース)と「PCA」ことピート・クロウ=アームストロング(カブス)がしのぎを削るナ・リーグのMVP争いが白熱。レギュラーシーズンが活況を呈する中で、どちらがふさわしいかを巡る議論が米メディアでも目立ち始めた。
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個人として3年連続で受賞している大谷は、今年6月に左膝を負傷。現地時間7月3日のパドレス戦以来、「投手」としての出場を見送り続けているが、打者としての出場は継続。現地時間8月19日のロッキーズ戦では、6年連続6度目となる年間30号をマーク。今季成績は、打率.292、30本塁打、80打点、出塁率.390、長打率.556、OPS.946とハイスタッツを記録している。加えて前半戦で14試合に登板した投手としては、防御率1.79、WHIP0.95、奪三振率9.98と驚異的数値を残していた。
一方でクロウ=アームストロングもド派手な活躍を見せている。打者専任となる指名打者(DH)が主戦場となっている大谷とは異なり、中堅手としてレギュラー出場を続ける24歳は、現地時間8月18日に2年連続の「30-30(年間30本塁打&30盗塁)」を達成。打率.279ながら、31本塁打、79打点、30盗塁、出塁率.378、長打率.550、OPS.928と二刀流スターと遜色ない数字を残している。
昨今のMVP投票において重視されている指標『WAR(打撃、走塁、守備、投球を総合的に評価して選手の貢献度を表す)』は、8.4のクロウ=アームストロングが大谷を1.4差でリード。受賞資格は十分にあると言えよう。
米メディアでもさまざまな議論が交わされる中で、興味深いデータも浮かび上がった。米スポーツ専門局『ESPN』は、ドジャースとカブスを除く複数球団の選手20人を対象とした模擬投票を実施。「どちらがMVP」にふさわしいかを説いた所、15人がクロウ=アームストロングに投票。大谷は4票、双方ともにふさわしいとしたのは1票という大差がついた。
ではなぜ、多くの選手がカブスの24歳を選んだのか。『ESPN』の取材に応じた選手たちの大半が理由としたのは、「レギュラーとして守備に就いている」という価値だった。
ガーディアンズのリース・ホスキンスは「俺たちは、ショウヘイという、おそらく野球史上最高の選手を見ることができている。そして、彼がとんでもないプレーをしてくれるおかげで、こういう議論ができるんだ」と前置きした上で、「毎日試合に出る選手は、チームに毎日より大きな影響を与えるべきだ」と強調。クロウ=アームストロングを選んだ理由を説明している。
「もしも、オオタニが登板し続けているなら、他の選手にチャンスはほとんどない。それが現実だ。でも、ここ2か月ぐらい、PCAやカブスの試合を見てきた人なら誰でも、彼がグラウンドに立つたびに最高の選手であることがわかるはずだよ」













