日本卓球に“王国超え”のチャンス到来 かつてないほど肉薄する日中間の実力差 中国が本気で挑むアジア大会は歴史の転換点に【アジア大会】
しかし中国はこれまで日本以外の国に対しても、アジア選手権で負けてもアジア競技大会では負けず、アジア競技大会で負けても世界選手権と五輪では負けない傾向がある。選手起用や準備においてそういう大会の重みづけをしているということである。そうした位置づけの中での今回のアジア競技大会なのだ。アジア競技大会での中国越えは、真に中国を超えるために通らなければならない一里塚と言える。
その一里塚に挑戦するのは、男子は松島輝空、張本智和、戸上隼輔、篠塚大登、宇田幸矢、女子は張本美和、早田ひな、長崎美柚、伊藤美誠、面手凛(以上、2026年9月14日発表世界ランキング順)で、男女団体、男女シングルス、男女ダブルス、混合ダブルスの7種目のうち、いずれの種目においても中国を破る可能性がある。特に男子団体と男子ダブルス2ペアは、世界ランキングによる戦力比較でエントリーされている中国選手を上回っているし、成長途上にある張本美和が一気に大爆発する可能性もある。
無論、敵は中国だけではない。韓国男子も強いし、女子は2024年アジア選手権金メダルのキム・クムヨン(北朝鮮)も恐ろしい。インド女子の変則卓球も何をやらかしてくれるかわからない。
いずれにしても、名古屋の地でかつて誰も見たことのないハイレベルなプレーが繰り広げられることだけは間違いない。卓球は日々進化しているのだから。
[文:伊藤条太(卓球コラムニスト)]
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