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新型コロナウイルスワクチン接種の高齢者向け予約枠をめぐり、創業者夫妻が優先確保していた問題が発覚し、「スギ薬局」などを経営するドラッグストア大手の「スギホールディングス」が火ダルマになっている。居住する愛知県西尾市から便宜を受けたのは、杉浦広一会長(70)と妻の昭子相談役(67)だ。
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スギHD側は今年4月、西尾市健康課に夫婦2人分の優先確保を複数回にわたって依頼。根負けした西尾市側は10日の接種枠を押さえたものの、外部からの指摘でコトが発覚し、予約は取り消されたという。スギHDには抗議電話が殺到し、信用はガタ落ち。にもかかわらず、スギHD株は買われ、値を上げているのだ。
12日の日経平均株価は大幅続落し、前日比461円08銭安の2万8147円51銭で引けた。終値の水準としては2月1日以来、約3カ月半ぶりの安値。スギHDも売り浴びせられてもおかしくない展開だが、フタを開けてみると終値は前日比50円高の8330円。一体どうなっているのか。
「不正が発覚した11日のスギHD株は大きく売られ、終値は前日比350円安の8280円まで値を下げた。これまでの値動きからすれば割安で、底値だとみた投資家が買いを入れたのではないか」(証券関係者)
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