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3スクリーンを備えるミニシアター「アップリンク渋谷」が26年の歴史に幕を下ろす。運営会社代表によるパワハラ問題で大揺れの中、コロナ禍に見舞われて集客が急減。5月20日に閉館する。4都府県を対象に25日に発令される緊急事態宣言はゴールデンウィークのかきいれ時を直撃。自治体による支援が手薄いミニシアターには大打撃だ。
※写真はイメージです
運営会社「アップリンク」代表の浅井隆氏は公式サイトにコメントを掲載。「設備や機材の老朽化による再投資を考えなければならない時にコロナ禍に襲われました。昨年は助成金、補助金もあり、ぎりぎり生き延びることができましたが、今年はさすがに限界を超える状態で、再投資をしても先が見えない状況となり、閉館という決断を余儀なくされました」と説明した。昨年4月から配給作品60本以上が見放題になるサービス「アップリンク・クラウド」をスタートし、クラウドファンディング「ミニシアター・エイド基金」などの支援を受けたが、苦境を脱するには至らなかったようだ。
「アップリンク渋谷」は1995年にイベントスペース「アップリンク・ファクトリー」としてオープン。「アップリンク吉祥寺」「アップリンク京都」は今後も運営していくという。
一方、3度目の緊急事態宣言の対象となった東京都は幅広い業種に休業を要請。1000平米超の映画館もその対象で、協力金は1日20万円。5月11日までの17日間で計340万円だ。一方、1000平米以下のミニシアターも休業の「協力依頼」の対象だが、応じた場合の支援金は1日2万円。17日間で計34万円にしかならない。スズメの涙でどうしろというのだろうか。
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