全滅の理由は「技術的な力量がなかった」 名将ヴェンゲルが検証したアジア勢の失墜の背景「彼らは試合の激しさやペースについていけてなかった」【W杯】
百戦錬磨の指揮官であるヴェンゲル氏の眼にアジア勢の凋落はどう映っていたのか(C)Getty Images
目下開催中の北中米ワールドカップ(W杯)は、ベスト8が出揃い、“世界一”に向けた争いもよりハイレベルなものへと昇華している。
連日のようにドラマチックな戦いが続く中で、小さくない話題となっているのは、アジア勢が残っていないという現実だ。今大会から出場チーム数が32か国から48か国に増加し、アジアからは過去最多となる9か国が挑んだが、決勝トーナメントに残れたのは日本代表とオーストラリア代表のみ。その2か国もラウンド・オブ32で姿を消した。
グループリーグにおいても5か国が最下位となるなど、9か国の合算した成績は28試合で3勝9分け16敗。火を見るよりも明らかに力不足を露呈した感が否めない。
一体なぜ、アジア勢は世界の檜舞台で結果を出しきれなかったのか。ありとあらゆる検証がされる中で、名伯楽たちは興味深い持論を展開する。
「このワールドカップを分析すると、ゲームの流れは一定のペースで進んでいて、その流れに乗れる能力が求められている」
まず、そう語るのは、かつて名門アーセナルに黄金期をもたらした名将アーセン・ヴェンゲル氏だ。1995年から約1年半に渡ってJリーグの名古屋グランパスを率い、アジア・サッカー界にも精通するフランスの名伯楽は、英衛星放送『Sky Sports』において、こう論じている。
「私はフランスがワールドカップで優勝すると思っている。『それはそうだ。君はフランス人だからね』と言われても、だ。でも、理由は明白にあるんだ。ほとんどの国が彼らのペースについていけない。例えば、アジアのチームはどうだろう? 彼らには試合の激しさやペースについていけず、全チームが敗退した。技術的に各国代表に対抗できるだけの力量がなかった」












