高橋宏斗が取り戻した“自分の投球” 神宮で見せた再起の95球は逆襲の始まりか セ順位争いのキーマンに
高橋宏の好投はチームにとって心強い限りだ(C)産経新聞社
高橋宏斗の逆襲が始まる。そんな予感を抱かせる95球だった。
中日は7月20日のヤクルト戦(神宮)で4-2と勝利。5月31日以来の1軍登板となった先発の高橋宏が8回2失点の好投を見せ、約3か月ぶりの勝利投手に。前半戦最終盤の9連戦の最中、チームに強力な右腕が戻ってきた。
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ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)日本代表に参戦し、公式戦では日曜ローテで回っていた高橋宏。好投しても勝ち星に恵まれなかったり、ゲーム終盤に打ち込まれたり、15三振を奪っても勝てなかったり……。本来の投球ができないジレンマ、白星がつかない悪循環に陥り、6月からは2軍調整が続いた。
ファームでは5試合に投げて0勝2敗、防御率3.74。結果もそうだが、内容や姿勢も見られていたように思う。合流直後には250球の投げ込みが話題になった。1軍で投げた数日後、異例の投げ込みは竜党の中でも賛否を呼んだ。常人離れした体力と身体の強さは前提として、投手キャプテンに指名された者としての使命感が背番号19を突き動かしたのではないか。
9連戦中、先発投手が2枚足りない状況で高橋宏は戻ってきた。舞台の神宮球場は彼にとっては縁起の良い場所。中京大中京高時代は明治神宮大会優勝に導き、プロでも初勝利を飾った球場である。
それがどれだけ作用したかは分からないが、高橋宏は初回から相手打線を圧倒。早打ちにも助けられ、ゴロの山を築き、噴き上がる速球とスプリットのコンビネーションが冴えた。6回までは内野安打1本のみの準パーフェクト。100球以内の完封、通称「マダックス」も視野に入れた。













