NPB時代の“貯金”で生き抜いた日々 32歳の元阪神助っ人が夢のMLBデビュー 日本で受けた自由契約から2度の手術も諦めなかった夢舞台「本当に感謝している」
念願だったメジャーデビューを果たし、思わず笑みを浮かべるケラー(C)Getty Images
2016年のドラフトから遠回りはした。それでも念願のメジャーの舞台に立った。
現地時間7月25日に行われたヤンキース戦で、フィリーズに所属する元阪神の助っ人投手だったブライアン・ケラーが2番手で登板。3回(39球)を投げ、被安打2、3奪三振、1失点と好投。32歳でのメジャーデビューを堂々と飾った。
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その年齢が示す通り、決して順風満帆なキャリアを歩んできたわけではない。
2016年にドラフト39巡目指名でヤンキースと契約したケラーだったが、熾烈な競争の中でアピールに失敗。レッドソックスから契約満了を告げられていた2022年12月に阪神と契約。活躍の場を異国に求めた。
しかし、NPBでは怪我に泣いた。23年7月に右肘の負傷によって自由契約となると、帰国とともにトミー・ジョン手術を執行。そこから長期離脱を余儀なくされ、未所属のままリハビリ生活を続けていた。
重症を負ったために阪神でも1軍登板の期待はなかった。もはや絶望の淵にいた32歳だったが、リハビリ期間を終えた今年5月にフィリーズとマイナー契約を電撃的に締結。現地時間7月25日にメジャー昇格を果たすと、その日にデビュー登板を果たした。
たかが1登板を終えた段階で、ここから先もアピールが求められる立場であることに変わりはない。それでも「日本で怪我をしてから次から次へと挫折が続き、プロとして再び投げられるようになるのか、ましてやメジャーリーグでプレーできるのか、全く分からなかった」ともがいた日々を思えば、ケラーにとって単なる1試合ではない。













