なぜ国民は丸川珠代五輪担当大臣に「違和感」を覚えてしまうのか

タグ: 2021/6/21

 丸川大臣は東大経済学部を卒業後、超難関のテレビ朝日アナウンサー試験を突破して、同局の看板アナとなりました。07年には当時の安倍晋三首相からの要請もあり、テレ朝を退社して参院選に出馬。そこからは党内でも出世ルートを駆け上がっていますが、不思議なことに政治家として、これといった実績を残していないのです。

 前述の関係者は言います。

 「東大卒で元アナウンサーですから、弁は立つ。でも庶民感情とはかけ離れているので、上から目線の失言も多い。それでも時の権力者に重宝され続けているので、気づいたら位が上がっている感じです。今回の五輪相再登板も森さんの女性蔑視発言があったから、棚ぼたで機会が回ってきた。前任の橋本聖子さんはスポーツ界からの信頼も厚く、思い入れをもって仕事をしていましたが、丸川さんは果たしてどうか」

 そんな丸川大臣による「我々はスポーツの持つ力を信じてやってきた」との言葉には、アスリート側からも異議が唱えられています。五輪代表選手を輩出したある大学の指導者は、こう話します。

 「コロナ禍で国民の大多数が五輪開催に疑問を抱いていることは、我々も謙虚に受け止めねばならないと思っています。『何とか開催させていただきたい』と考える中で、必要なのは国民が安心できるエビデンスであり、安全面での明確な根拠です。『スポーツの持つ力』とかフワフワした言葉では、決して人々の賛同を得られないと自覚していただきたいです」

 スポーツの現場の声は、大臣に耳に果たして届くのでしょうか。






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