英BBCの3D映像で「新たな証拠」 ノルウェーでボールの“カメラ直撃疑惑”のイングランドの得点が大論争に発展「FIFAの『証拠』に疑い」「許されるのか」【W杯】
ベリンガムのゴールに対する疑いは深まるばかりだ(C)Getty Images
映像解析に加え、スポーツ科学的な観点からも「不自然」とする証拠
新たな見識が披露され、ノルウェー国内ではより強いFIFAへの疑念が渦巻いた。日刊紙『VG』は「FIFAは精度が不十分だと述べているが、BBCの3D映像はFIFAの言う『証拠』に十分な疑いを抱かせる。もっと詳細に調べるべきだ」と強く主張。
また、同紙は筑波大学でスポーツ科学について研究している浅井武教授へのインタビューも実施。確固たる結論を導き出すには、高速映像、複数のカメラアングル、または追跡データが必要になるとした上で「空気力学的な観点から見ると、観測されたボールの軌道変化は異常に思えるという回答を得た」と伝えた。
映像解析に加え、スポーツ科学的な観点からも「不自然」とする証拠が浮上した。これを「もはや何を信じるべきか。軌道の変化がはっきりと確認できるのに、FIFAがそれらを認めない状況は謎だ」と指摘する同紙は、スポーツコメンテーターを務める著名ジャーナリストのペッテル・ヴェラント氏の異論を伝えた。
「ボールに対して『何かが起きた』と示しているテクノロジーがある一方で、FIFAの用いる別のテクノロジーは『何も起きていない』と言っている。もはや、我々は何を信じればいいんだろうか」
当然ながら、各国メディアに対して「カメラが揺れたり動いたりしていないことは明確」と発信し、責任追及から逃れようとするFIFAへの疑義は深まる一方だ。
スポーツジャーナリストのニック・ニヴァ氏は「ノルウェーサッカー史上最も痛ましい敗北だ」と断言。問題となったゴールキックの落下地点に向かっていたFWのアレクサンドル・セルロートが、「前にポジションを取った。ボールを遠くまで飛ばしたのが見えたからだ。だから、もっと前に行かなければならなかったんだけど、突然ボールが落ちてきたんだ」と証言したことを伝え、不満を示している。
「ワールドカップの準々決勝という舞台で、ワイヤーのアシストのせいでリードを失うなんて、許されるのだろうか……。技術屋のオタクたちは、目の前で催涙スプレーでもかけられたのだろうか。誰もが『ボールが当たった』と目にし、データ上の証拠も出ているというのに」
無論、何を言っても後の祭り。結果は変わらない。しかし、同国史上初のW杯ベスト4入りの夢を目前にしていたノルウェーの人々にとって、イングランド戦で負った“傷”は簡単には癒えそうにない。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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